平成17年12月13日
12月12日、東アジア首脳会議への出席等のためマレーシアを訪問中の小泉総理大臣は、クアラルンプール国際会議場内にて19時より約10分間、ボルキア・ブルネイ国王と会談したところ、概要以下のとおり。
ボルキア国王より、石油価格の上昇により、ブルネイ経済は年率3%程度成長している旨述べた。また、同国王より、日本のブルネイに対する経済協力の分野での多くのプロジェクトを評価する旨言及があった。
これに対し、小泉総理より、日本経済は、石油価格が3年前の30ドル/バーレルから最近の60ドル/バーレルとなっても余り影響はない、30年前の石油危機の際の教訓を生かし、経済構造を転換してきたためである旨述べた。
(1)小泉総理より以下のとおり述べた。
両国間の緊密な経済関係を考えると、経済連携協定の交渉立上げに向けた準備交渉を始める時期が来ていると考える。早い機会に交渉分野確定のための協議を開くことについて、この会談後に発表したい。
これまで我が国にとって石油供給のために大事であった貴国との関係が、より協力的になることを期待する。
(2)これに対し、ボルキア国王より、以下のとおり述べた。
貴総理の提案を嬉しく思う。経済連携協定の交渉分野確定のための協議の早期開始を発表することについて、同意する。
両国は、石油・天然ガスの貿易を中心に良好な経済関係にある。また、メタノール製造所を新たに作るプロジェクトに対し、将来的に貴国企業が投資を行うことになっている。