- 本30日(火曜日)午後4時30分から約30分間,菅直人総理大臣は,ヘレン・クラーク(Miss Helen Clark)国連開発計画(UNDP)総裁の表敬を受けました。
- 冒頭,菅総理より,UNDPは日本の外交政策上重要なパートナーであり,ミレニアム開発目標(MDGs)の達成と人間の安全保障の推進に向けてUNDPと協力関係を強化していきたい旨述べました。これに対し,クラーク総裁より,UNDPにとって日本は最も重要なパートナーであり,日本との連携を強化していきたい旨述べました。
- 続いて菅総理より,9月のMDGs国連首脳会合で表明した,同会合をフォーローアップする国際会議に対するUNDPの協力を要請し,クラーク総裁も協力する用意がある旨述べました。また,クラーク総裁より,UNDPのアフガニスタン及びパキスタンにおける復興支援事業に対する日本からの資金協力につき謝意が述べられました。さらに,菅総理より環境分野でもUNDPと協力していきたい旨述べたところ,クラーク総裁よりは,COP10の成功に対する祝意が述べられるとともに,生物多様性,気候変動といった様々な分野での日本のリーダーシップを高く評価しており,日本の取り組みを支援していきたい旨述べました。
【参考】 ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁
ニュージーランド国自然保護大臣,住宅大臣,保健大臣,労働大臣,副大臣を経て1993年に労働党(野党)党首。1999年から2008年にかけて,首相を務める。2009年4月より現職。
UNDP総裁は,国連において事務総長,副事務総長に次ぐポストである。UNDPは,ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた取組を推進する主導的機関であり,また,危機予防と復興,民主的ガバナンス,環境とエネルギー等の分野において中心的な役割を果している。UNDPは,我が国,国連,世銀とともに,TICADの共催者でもある。