本26日(土曜日),午前8時50分から約20分間,G8ムスコカ・サミットに出席している菅直人総理大臣は,キャメロン英国首相との間で,日英首脳会談を実施したところ,概要は以下のとおりです。
- 1.冒頭
- 菅総理から,お互い新任の首相同士であり,初サミットにおいて貴首相と良い関係を築くことができたことをうれしく思うと述べたところ,キャメロン首相より,自分も同感である旨述べました。
- 2.世界経済
- キャメロン首相より,財政健全化の問題につき,G20において取組を加速することが重要である旨述べたところ,菅総理より,全く同感としつつ,総理就任後,財政運営戦略と新成長戦略を発表し,財政健全化と経済成長を両立させるという方向性について,国民にも説明しているところである旨述べました。それに対し,キャメロン首相より,昨日のG8ワーキングランチにおける総理の発言には感銘を受けた,総理のいわれるように投資を促すことがまさに成長の鍵であると思う旨述べました。
- 3.北朝鮮
- 菅総理より,本日のG8では,北朝鮮の問題も議論されるが,韓国哨戒艦の沈没事件は,北朝鮮の行為によるものであったことは明らかであり,このことをG8でもきちんと指摘し,明確なメッセージを発出することが,再発防止のためにも重要である旨述べました。それに対して,キャメロン首相より,全く同感である旨述べました。また,菅総理より拉致問題における英国の理解と協力を求め,キャメロン首相も同意しました。
- 4.アフガニスタン
- 菅総理より,英国が多大な犠牲を払いながら大きな貢献を行っていることに敬意を表しつつ,我が国の支援策について説明しました。それに対して,キャメロン首相より,日本の支援は有益であり,英国としても感謝している旨述べました。
- 5.日英関係
- キャメロン首相より,日英両国はともに伝統的な友好国であり,投資を中心に強固な経済関係を有している旨述べました。さらに,キャメロン首相より,日英関係の一層の強化のため,共に努力したい,英国は日EUの自由貿易協定について強く支持しており,更に日本の安保理常任理事国入りを支持している旨述べました。
それに対して,菅総理より,自分は昨年6月の訪英して,英国の議会制度について調査を行い,自分が組閣する際にも参考にさせて頂いた,また友好関係には長い歴史があり,今後とも一層強化していきたい旨述べました。