本16日(木曜日)午後5時から約20分間,菅直人内閣総理大臣は来日中のヘンリー・プナ・クック諸島首相(Hon Henry Puna, Prime Minister of the Cook Islands)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,菅総理から,クック諸島首相来日は,二国間の文脈では史上初であり,本年3月の国家承認及び本日の外交関係開設を受け,初めて,国と国との関係としてプナ首相をお迎えでき,嬉しく思う旨述べました。これに対し,プナ首相から,本年3月の国家承認に対して謝意が述べられるとともに,東日本大震災を受け,日本国民に対する弔意及び連帯の意が表明されました。
- 菅総理から,外交関係開設を契機に,人的交流の促進や経済協力などを通じ,クック諸島との一層の関係強化に取り組みたいと述べました。これに対し,プナ首相から,日本との関係を強化したい,特に気候変動における日本の立場を全面的に支援している,日本がPIF(太平洋諸島フォーラム)に拠出したPEC(太平洋環境共同体)基金による太陽光エネルギーのプロジェクト支援に感謝している旨述べました。
- さらに,両首脳は2012年5月の太平洋・島サミットに向けた協力を含め,国際場裡における協力を一層強化していくことで一致しました。
- この他,菅総理からは,クック諸島では黒真珠の養殖が盛んであり,貴首相自身も養殖に携わっていると承知している,両国が真珠を通しても結ばれることを期待したい旨述べました。