4日(月曜日)16時45分,アジア欧州会合第8回首脳会合(ASEM8)出席のためベルギー訪問中の菅総理大臣は,アンゲラ・メルケル独連邦首相(H.E. Dr. Angela Merkel, Chancellor of the Federal Republic of Germany)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭
菅総理より、昨3日、独統一20周年を迎えたことに祝意を申し上げたのに対し、メルケル首相より、菅総理の再選について祝意が示されました。
- 経済、日EU・EPA
菅総理より、我が国の景気対策および「新成長戦略」について紹介するとともに、自由貿易と国内改革を進め、日本にもう一度プラス成長をもたらしたい旨述べました。また、日EU・EPAについては、我が国の非関税措置はまだ残っているが、民主党政権の下でドラスティックに改革を行い、来春の日EU定期首脳協議までの交渉入りを目指したい旨述べました。
これに対し、メルケル首相より、EUが韓国とEPAを締結したこともあり、日本とのEPA締結に向けての機運も高まっており、双方が努力して、来年4月の交渉入りを目指したい旨述べました。 - 安保理改革
両首脳は安保理改革についても議論を行い、安保理改革の早期実現に向けてドイツとも緊密に連携したい旨述べました。
(このほか、日中関係について、菅総理から、日中関係は、アジア太平洋地域、ひいては世界にとって非常に重要な関係であり、それだけに大局的な観点から冷静に対処してきていることを説明し、先方の理解を得た。)