本26日(金曜日)午後6時より約45分間、鳩山総理は、実務訪問賓客として訪日中のピンダ・タンザニア連合共和国首相と会談したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、鳩山総理から、タンザニアがキリマンジャロ山等の大自然で知られ、またコーヒーの産地などとして我が国でもなじみ深いことに言及しつつ、歓迎の意を表すと共に、ピンダ首相の訪日が二国間関係を大きく発展させ、国際場裏での協力強化にも繋がることを期待する旨発言しました。
これに対し、ピンダ首相より、訪日招待への謝意とともに、昨日E/N署名を行った道路インフラ案件を含め、これまでの我が国の対タンザニア支援についての謝意表明があり、引き続き両国関係の一層の発展に努力していきたい、総理がビジネス関係者を率いてタンザニアを訪問して欲しい旨の発言がありました。 - 鳩山総理より、ピンダ首相が農業振興を基軸として、タンザニアの成長と貧困削減に尽力している点を評価し、我が国として今後ともタンザニア側の取組を後押ししていく旨述べました。また、対アフリカODA倍増、貿易・投資の促進等のTICAD IVの公約を必ず実行するとした上で、5月にタンザニアで開催予定のTICAD閣僚級フォローアップ会合の成功に向けて、タンザニアと協力していきたいと述べました。
これに対し、ピンダ首相は、5月のフォローアップ会合の成功に向けて協力する旨述べました。また、タンザニアにおける農業振興につき述べ、今回の訪日は、この分野で日本に学ぶことが一つの大きな目的、灌漑、道路整備、農業分野での人材育成、貧困農民支援等日本に引き続き期待することは多いと述べました。 - この他、ピンダ首相は、気候変動問題についての日本の立場を高く評価する旨述べ、鳩山総理よりはCOP16に向け協力したい、鳩山イニシアティブでタンザニアの気候変動の取組みを後押ししたい等述べました。
(参考) TICAD IV フォローアップ
- (1)我が国は、2008年5月に横浜で第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)を開催。同会議では、我が国による2012年までのアフリカ向けODA倍増、民間投資倍増支援を発表した他、その他の多数の支援策を「横浜行動計画」として発出するとともに、その履行状況をモニターするフォローアップ・メカニズムを創設。
- (2)同メカニズムでは、原則年1回、「横浜行動計画」の履行状況を閣僚級で議論するTICAD閣僚級フォローアップ会合をアフリカで開催することとしており、昨年は3月にボツワナで開催。本年は5月2~3日にタンザニアの地方都市アルーシャにて開催予定。