鳩山内閣総理大臣は、本25日(木曜日)7時30分から約15分間、総理公邸において、ピニェラ・チリ大統領へ電話し、先般のチリにおける大地震災害に対する我が国の協力につき伝えたところ、概要以下のとおりです。
- 冒頭、鳩山総理より、ピニェラ大統領の就任に祝意を表した上で、両国の緊密な友好関係を一層強化していきたく、特に、経済連携協定(EPA)に基づく経済関係、科学技術や学術等、幅広い協力関係を構築していきたいと述べました。
- その上で、鳩山総理より、先般の大地震により甚大な被害が生じたことに心からのお見舞いの意を表するとともに、地震発生後の当時のバチェレ大統領との電話会談に言及しつつ、日本として、半永久的な病院施設をはじめ、医療分野での支援を行っていきたいと述べました。また、被災建築物診断や建造物耐震強化に関する協力、デジタルテレビ日本方式のメリットを生かした災害警報の放送に関する技術協力、地震観測体制、津波避難警報等の協力も行いたいと述べました。
- これに対し、ピニェラ大統領より、大統領就任に対する祝辞に謝意を表明し、また、経済関係、更には科学技術交流を強化していきたいとの鳩山総理の考えに同意すると述べたうえで、地震災害関連では、鳩山総理からの協力についての申し出につき、深く感謝しているとの発言がありました。
- 最後に、鳩山総理より、今回のチリでの大地震は不幸なことではあったが、両国にとっての共通課題である震災被害への対応を通じ、両国国民間の友情と連帯を深めていきたいと述べ、本年11月の横浜でのAPEC首脳会議の際にお会いできることを楽しみにしていると述べました。