
福田総理大臣とメドヴェージェフ・ロシア次期大統領との電話会談
平成20年3月11日
福田総理大臣は、3月11日午後5時30分から約10分間、メドヴェージェフ・ロシア次期大統領(現第一副首相)との間で、電話会談を行ったところ、概要以下のとおり。
- 冒頭、福田総理大臣から、メドヴェージェフ第一副首相の大統領選挙当選に祝意を伝えるとともに、日露関係は、「日露行動計画」に沿って、幅広い分野で拡大してきている、日露関係の強化はアジア太平洋地域の戦略環境の改善にも資するものであり、極東・東シベリアにおける日露協力も進みつつある、。メドヴェージェフ次期大統領との間でも、これまでに積み上げられてきた成果を基礎として、日露関係を高い次元に引き上げるべく協力していきたい旨述べた。平和条約締結交渉についても、領土問題の最終的解決に向けて具体的な進展が得られるようにしたい旨述べた。
- これに対し、メドヴェージェフ次期大統領は、概要以下のとおり述べた。
(1)すべての分野で日露関係を高い次元に引き上げるとの御指摘に完全に同意する。
(2)両国関係は「日露行動計画」に従い発展しており、ロシアにとり、今後とも対日関係は優先的な外交分野であり続ける。
(3)平和条約という難しい問題についても、双方で達成された諸合意、諸原則に基づき、貴総理と話し合いを続ける用意がある。
(4)洞爺湖で開催されるG8サミットが成功するよう、日本との協力を惜しまない。
- また、福田総理大臣とメドヴェージェフ次期大統領は、両首脳間で間断なく対話を行っていくことの重要性につき認識が一致した。