
日露首脳電話会談
平成19年10月19日
福田総理大臣は、10月19日午後5時40分より約10分間、プーチン・ロシア大統領との間で、日露電話首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。
- 冒頭、福田総理大臣から、日露関係は、「日露行動計画」に沿って、幅広い分野で拡大してきている、日露関係の強化はアジア太平洋地域の戦略環境の改善にも資するものであり、そのためにも領土問題の解決に向けて進展が得られるようプーチン大統領とも真剣に努力していきたい旨述べた。また、「極東・東シベリア・イニシアティブ」に関し、今後、日露の間で互恵的な協力を具体化させていきたい旨述べた。さらに、両国が協力して取り組むべき国際問題は多く、貴大統領とは緊密に連絡をとっていきたい旨述べた。
- これに対し、プーチン大統領は、概要以下のとおり述べた。
(1)日本は、ロシア外交にとり重要な優先度の高い国であり続ける。自分は、「日露行動計画」に従い、すべての分野で日露関係を進めていくための共同作業を続ける意向である。G8サミットの枠内での協力も進めたい。
(2)貴総理とは、直接、平和条約交渉の問題も含め、すべての重要な問題について話し合っていきたい。平和条約の問題については、ロシアの国内政治日程に関わらず、話し合いを続けていく考えである。
(3)近々、ウラジオストクにおいて地域間交流に関する貿易経済政府間委員会分科会も開催される。
- また、福田総理大臣からは、来週23日に行われる外相会談において、領土問題を含め幅広い分野での関係進展のため、実りのある議論が行われることを期待する旨述べたところ、プーチン大統領から、ラヴロフ外相の訪日に加え、11月初めにはナルィシュキン副首相の訪日も予定されている旨述べた。