麻生総理大臣

日韓首脳会談(概要)

平成21年4月11日

 4月11日午後2時15分(現地時間)から約40分間、タイ・パタヤを訪問中の麻生総理大臣は、李明博(イ・ミョンバク)大統領との間で日韓首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

1.日韓関係

 麻生総理より、シャトル首脳外交は日韓関係にとって極めて重要である、大統領の早期訪日実現に向け、是非、調整を急ぎたい旨述べ、今後、外交ルートで調整していくこととなった。李明博大統領より、現在、日韓両国が国際社会での協力を拡大するなど、非常に良好な状態にあることを評価した上で、日韓関係は歴史認識の問題などで大きく変化する可能性があるので、注意していきたい旨の発言があった。

2.北朝鮮問題

(1)ミサイル発射への対応

 麻生総理より、北朝鮮によるミサイル発射への対応について、これまで日韓間で緊密に連携して取り組んできたことを評価する旨述べるとともに、直前に行われた日中首脳会談でのやり取りについて紹介した。これを受け、李明博大統領からも、中韓首脳会議でのやり取りを含め、韓国の考え方につき説明があった。
 また、両首脳は、一連の議論を通じて関係国の立場が相当程度近づいてきているとの認識を確認するとともに、その過程で、日韓、日韓米が連携して関係国に働きかけてきたことが成果を生んでいる、との認識で一致した。
 その上で、両首脳は、国際社会の一致した、強いメッセージを発出するためには、安保理決議を採択することが望ましいとの立場を確認する一方、あまり時間をかけることなく、迅速に結論を得ることが重要である、との認識を確認し、引き続き予定されている日中韓首脳会談においても、率直に意見交換を行うことで一致した。

(2)六者会合

 両首脳は、六者会合についても、日韓両国で連携して、粘り強く取り組んでいくことが重要であるとの点で一致した。

3.国際社会における協力

 両首脳は、アフガニスタン支援、ソマリア沖の海賊問題、パキスタン支援などの分野における日韓協力を引き続き検討していくことで一致した。

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