麻生総理大臣

日中韓首脳会議(概要)

平成21年4月12日

 4月11日(土曜日)15時過ぎ(現地時間)から約30分間、タイ・パタヤにおいて日中韓首脳会議が開催されたところ、概要以下のとおり(日本:麻生総理、中国(本年の議長国):温家宝・国務院総理、韓国:李明博・大統領が出席)。

1.三国間協力

 温家宝総理から、本年は日中韓協力10周年に当たる、三か国首脳会議は昨年から独立した形で行われることになり、今年中国で開催する第2回三か国首脳会議に両首脳をお迎えすることを楽しみにしている旨発言があった。麻生総理より、日中韓の首脳の頻繁な意見交換が重要である旨発言した。

2.北朝鮮問題

(1)ミサイル問題について、麻生総理、李明博大統領より、改めて、日韓両国の考え方につき、発言があった。これに対し、温家宝総理より、「中国は、日韓両国が北朝鮮のロケット発射に対して表明した関心を完全に理解する。」と述べた上で、国連安保理の一体性を維持し、六者会合を通じた非核化にも資する形で対応したい、中国としては、議長声明とすることを希望している、日中韓で引き続き意思疎通を続け、共同の努力で皆が受け入れられる解決策を見つけたい、といった発言があった。

(2)これを受け、麻生総理より、形式もさることながら、ニューヨークにおいて、日中韓で連携して、早期に、そして最大限に強いメッセージを発出できるよう、それぞれの国連代表部に対して作業の加速を指示することとしたい旨発言した。これに対し、李明博大統領からは、日中韓の三か国が一致して対応することが重要である旨の発言が、温家宝総理からは、日中韓三か国の政府と国連代表部が緊密に協力し、三か国ともに受け入れ可能な内容に合意できることを切に願っている旨の発言があった。

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