麻生総理大臣

麻生総理大臣とタランギ太平洋諸島フォーラム(PIF)議長との会談

平成21年3月4日

 3月4日(水曜日)17時30分より約30分間、麻生総理大臣は、訪日中のタランギ太平洋諸島フォーラム(PIF)議長と会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

1.冒頭

 冒頭、麻生総理大臣より、初訪日を歓迎し、太平洋島嶼地域との更なる関係強化のため、本年5月22日及び23日、北海道トマムにて第5回太平洋・島サミットを主催する、同サミットは、「We are islanders - エコで豊かな太平洋」とのスローガンの下、新たなヴィジョンを示せるような実りある議論を行いたい旨述べた上で、同サミットの共同議長となるタランギPIF議長に対して協力をお願いしました。

 これに対しタランギ議長より、訪日招待ともてなしを感謝しつつ、島サミットは太平洋の島国にとり重要な会合であり、よい結果を残せれば、島国にとってのみならず、日本にとっても有益なものとなると確信している。ご紹介頂いたスローガンは大変良いスローガンである旨応答しました。

2.第5回太平洋・島サミット

(1)麻生総理より、概要以下のとおり発言しました。

(イ)次回島サミットにおいては、環境・気候変動問題、人間の安全保障に関わる問題、日本と島嶼国との人的交流の強化を主要テーマとして取り上げたいと述べ、特に、環境・気候変動問題については、太平洋を共有する国々が、太平洋島嶼国が直面する環境問題に対等なパートナーとして協力して、気候変動、廃棄物対策等の分野で対処していく「太平洋環境共同体」構想を打ち出したく、詳細は島サミットに向けて議論を続けたい。

(ロ)また、タランギ議長より昨3日の中曽根外務大臣との協議でご提案のあった世界金融危機については、島サミットにおいて脆弱性の克服という観点から取り上げたい。

(2)これに対しタランギ議長より概要以下のとおり発言しました。

 「太平洋環境共同体」の構想については、気候変動に脆弱な国を多く抱える太平洋島嶼国にとり気候変動は重要であり、歓迎したい。また、多くの島国にとり、漁業も重要な問題である、いずれにせよ、次回島サミットが、協力強化につながるものとしたい。

 経済危機については、太平洋の島国への影響を日本政府としても検討頂き、それを踏まえて、如何なる支援が可能か検討頂ければ幸いである(麻生総理より、我が国として島国が抱える課題につき十分検討し、5月に貴議長と再びお目にかかり、議論を行うことを楽しみにしている旨応答)。

3.世界金融経済危機

 先方の求めにより、麻生総理より、現下の金融危機への日本の対応等について説明しました。これに対しタランギ議長より、説明を多とすると共に、世界における経済危機への対策により島国が直面する状況が改善することを期待している旨述べました。

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