平成21年7月8日
G8首脳会合に出席するためラクイラを訪問中の麻生総理は、8日夜(現地時間)、財務警察学校において、ワーキング・ディナーの際に約25分間、オバマ大統領と双方の通訳のみを交えて会談を行ったところ、概要以下の通り。
両首脳は、北朝鮮を巡る諸問題に関する日米間の連携及び安保理決議第1874号の下での国際社会の協力が進展していることを確認し、北朝鮮への対処が日米両国にとって高い優先事項であるとの認識のもと、引き続き日米が緊密に連携していくことの重要性を確認した。麻生総理より、北朝鮮の弾道ミサイルの開発が進んでいることは我が国を含む周辺国の安全保障に直結する大きな脅威であることを指摘し、この関連で、両首脳は、日米で安保・防衛分野における協力を進めていくことの重要性と米国の抑止力が機能していることを確認した。拉致、核、ミサイルを含む北朝鮮を巡る問題の包括的解決に向けて、日米で一層緊密に協力していくことで一致した。
麻生総理より、主要経済国フォーラム(MEF)に関する大統領のリーダーシップに敬意を表明した。両首脳は、気候変動は国際社会が直面する問題であるとの認識のもと、COP15の成功に向けて緊密に協力していくことで一致した。
両首脳は、核不拡散分野において引き続き日米がIAEAで協力していくことを確認した。