麻生総理大臣

日豪首脳会談(概要)

平成21年7月10日

 麻生総理は、7月10日(金曜日)午後2時50分(日本時間午後9時50分)から約30分間、ラッド豪首相と日豪首脳会談をイタリア・ラクイラにて行ったところ、概要次のとおり。

1.世界経済

(1)世界経済について、両首脳は、今次G8の結果を踏まえ、これまでのマクロ経済政策や、金融規制・監督の強化等の政策を「点検」し、ピッツバーグ・サミットに繋げることが重要であることで一致した。

(2)この関連で麻生総理より、日本がこれまでとってきた景気対策につき説明したのに対し、ラッド首相より、自らの景気刺激策を説明するとともに、日本の世界経済における重要性に鑑み、日本がとってきた景気刺激策は重要であり高く評価する旨発言した。

2.北朝鮮

(1)北朝鮮問題について、麻生総理から、北朝鮮が、安保理決議第1874号等に違反して弾道ミサイルを発射したことは、断じて容認できない旨述べた。また、麻生総理より、国際社会として、各国が安保理決議を全面的に実施することが重要であり、迅速かつ力強いメッセージをG8サミットにおいても発出できたことはよかった旨述べた。

(2)ラッド首相より、北朝鮮政策については、ミサイル問題、拉致問題も含め、日本の政策を全面的に支持している旨述べた。また、麻生総理から、従来より実施している禁輸措置に加え、7日から金融面の措置等の国内実施を開始し、貨物検査についても新規立法で対応する考えである旨述べた。

(3)両首脳は、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の解決に向け、両国で引き続き連携していくことを確認した。

3.G20

 ラッド首相より、ロンドンにおけるG20会合は成功であった旨述べ、豪州としては、引き続きG20を重視している旨述べた。これに対し、麻生総理は、G20は、金融問題に対応するにあたり、一つの有効な枠組みである旨述べた。

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