麻生総理大臣

ブッシュ大統領主催夕食会における麻生総理大臣の発言について

平成20年11月14日

 14日19時20分から21時20分まで、ホワイトハウスにおいて、ブッシュ大統領主催夕食会が開催されたところ、その際の麻生総理大臣の発言は、以下の通り。
 なお、夕食会は、当初の予定時間(1時間)を大幅に超えて、約2時間にわたって行われた。

  1. 夕食会では、最初に4つの国際機関の長(国連・パン・ギムン事務総長、IMF・ストロス・カーン専務理事、世界銀行・ゼーリック総裁、金融安定化フォーラム・ドラギ議長)から発言があり、続いて、ブッシュ大統領が、最初に麻生総理を指名した。
     これを受け、麻生総理より、次の通り発言した。

    (1)金融危機に対処する上でのIMFの役割については、新しい時代に即したものとしていく必要がある。
     特に、1)新興国・中小国への支援、2)早期警戒機能の強化、が重要。

    (2)そのために、各国がIMFに対する出資を増やす必要がある。
     具体的には、3,200億ドルから6,400億ドルに倍額増資することを提案したい。

    (3)一方で、増資が実現するまでには時間が必要であり、即効性のある対応を行っていくため、日本としては1,000億ドルを融資する用意がある。

    (4)産油国を含めた各国が、この提案に賛同し、協力することを期待している。

  2. この後、各国代表から発言があり、いくつかの首脳から、日本の支援を高く評価し、麻生総理の提案を支持する旨の発言があった。

(なお、夕食会開始前のカクテルの場において、ストロス・カーン専務理事から、麻生総理に対し、日本の1,000億ドルの資金融通に感謝したい、との話があった。これに対し、麻生総理より、IMFの役割は大きく、この資金が役に立つ形で使用されることが極めて重要であり、十分連携を取っていきたい、と応じた。)

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