麻生総理大臣

麻生総理の世界経済フォーラム2009年年次総会(通称「ダボス会議」)出席
概要と評価

平成21年2月1日

1.概要

(1)日程

 麻生総理は、1月30日から2月1日の日程でスイスを訪問。1月31日に、世界経済フォーラム年次総会(通称「ダボス会議」)に出席。

(2)特別講演

(3)その他

 総理は特別講演の他にも以下の行事に参加するなど、精力的に活動。

(イ)気候変動問題に関する非公開会合では、ラスムセン・デンマーク首相の司会の下、アロヨ・フィリピン大統領、カルデロン・メキシコ大統領、ブレア前英首相、ゴア元米副大統領、アナン前国連事務総長など約50名のリーダーが参加する中で、我が国の地球環境問題に対する取り組みを説明。

(ロ)ビジネス・リーダーとの昼食会においては、ゴーン・ルノー/日産会長のほか、欧米露印など世界中のビジネス・リーダー(ドイツ銀行、HSBC、シーメンス、BA等の最高責任者を含む)や知識人(エール大学学長など)など70-80名の参加者を前に、石油ショックや金融危機における過去の経験や、今後の取り組みについて説明。

(ハ)そのほかにも、ブラウン英首相との会談では、4月の第二回金融・世界経済に関する首脳会合(ロンドン・サミット)に向けてオバマ米新政権と連携しつつ協力していくこと、ラスムセン・デンマーク首相とはCOP15に向けてともに取り組むことが確認された。また、イラク外相とも挨拶を交わすなど、各国の首脳や要人と積極的に交流。

2.評価

(1)ダボス会議は、世界最大級のオピニオン発信の場であり、麻生総理が、金融経済危機の中、世界第二の経済大国日本の指導者として、このように国際的に注目される会議において、外交や経済に関する理念及び政策を発信したことは、非常に有意義であった。

(2)国会の合間を縫っての7時間あまりの短いダボス滞在ではあったが、二つの異なるタイプのセッションにおいて麻生総理が積極的に発信され、二国間会談の実施、昼食会などの場における交流などを通じて、効果的に我が国の考えを伝えることができた。

(3)世界的な経済危機にあって、我が国の取り組みを包括的な形で対外的に提示し、良好な反応が得られた。特に、最大1000億ドル相当のIMFに対する資金融通、世界の「開かれた成長センター」であるアジアへの支援・協力(緊急支援としての100億円(約1億ドル)の資金拠出、総額1兆5千億円(約170億ドル相当)のODA支援)、アフリカ開発への支援(3月のTICADフォローアップ会合の開催)、アフガン・中東等について、数字などを挙げて、具体的かつ前向きな取り組みを示したことが、他国の首脳の講演に比べても際だっており、会議参加者から評価された。

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