
麻生総理大臣の訪中:国際交流基金北京日本文化センター視察
平成21年4月29日
29日14時35分から約30分強、麻生総理大臣は国際交流基金北京日本文化センターを視察した。(同行者は、松本官房副長官、宮本駐中国大使、林内閣官房副長官補、小川内閣広報官、佐々江外務審議官、齋木アジア大洋州局長他。)
- 冒頭藤田安彦・国際交流基金所長より、センターの活動状況についての説明を受けた。
- 国際漫画賞の展示ブースにおいては、昨年の第2回国際漫画賞優秀賞を受賞した尹川(いん・せん)氏と懇談した。総理は、「第1回は自分が(外務大臣として)」授賞したので、受賞者をよく覚えている。あなたが第2回の受賞者なのですね。」と述べつつ、励ましの言葉をかけた。
- 写真展(「私の見た日本」:日中の写真家が日本各地を撮影)では、日中写真文化交流協会望月理事長他より、中国の各地で写真展を開催して好評なこと、日本の自然や街角の景色を通じて日本への親近感が強まっていること、中国でも近年写真熱が高まってきており、写真がよい交流の架け橋になっていること等を紹介した。
- 北京外国語大学日本語学科学生のアフレコ(「名探偵コナン」)を鑑賞。総理は、学生達の日本語もアフレコも非常に上手い、一人何役も演じ分ける等すばらしいとの感嘆の言葉を述べられた。学生達からは、自分達だけではなく、各大学でアニメ・漫画等日本のポップカルチャーに関するサークル活動が盛んなこと、アニメを一つの契機として日本語を一生懸命に勉強する人が多いこと等の紹介があった。
- 「非誠勿擾」の馮小剛映画監督との懇親では、総理より「映画によって北海道への観光熱が高まったということで、映画の持つ大きな影響力を改めて感じた。」旨述べ、感謝の意を述べた。監督からは、中国映画史上最高の興行成績をあげた原因について、昨年は四川等大地震や金融危機等で沈んだ気持ちだったため、ユーモアのあるラブストーリーが求められたのではないか、また北海道の美しい自然があったことも一因だと思う、との説明があった。