本15日午前11時30分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,来日中のトミー・レメンゲサウ・パラオ共和国大統領(H.E. Mr. Tommy E. Remengesau, Jr., President of the Republic of Palau)と総理官邸で会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,安倍総理から,大統領就任に祝意を表するとともに,昨年12月の台風により被害を受けた方々へのお見舞いを述べ,東日本大震災の際に届けられたパラオ政府及び国民からの心温まる支援に謝意を伝えました。
- 両首脳は,日本とパラオが深い歴史的な繋がりを背景とした良好な二国間関係を今後も一層強化していくことで一致し,レメンゲサウ大統領からは,遺骨帰還事業や,今年秋に開催予定の太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合への協力が表明されました。また,安倍総理から昨年5月の第6回太平洋・島サミットで表明した支援を着実に実施したいとし,交流分野においては,「JENESYS2.0」の中で,パラオからも青少年を招聘予定であり,若い世代の交流を進めたい旨述べました。
- 両首脳は,急速に変化するアジア太平洋地域の戦略環境において,両国が緊密に協力していくことを確認しました。とりわけ,北朝鮮のミサイル発射と核実験について,地域及び国際社会の共通の懸念事項であることを確認するとともに,拉致問題についても日本の立場への理解と支持を得ました。