安倍総理大臣

安倍総理大臣のクウェート国訪問について(概要)

平成19年5月1日

 安倍総理は、4月30日午後4時20分頃、クウェート国に到着し、5月1日午前9時30分頃同国を出発して次の目的地であるカタールへと向かった。クウェート滞在中の各行事の概要は次のとおり。

1.空港における歓迎式典

 安倍総理は、4月30日午後4時20分頃から約15分程度、クウェート国際空港において、ナーセル首相、ジャービル第一副首相兼内相兼国防相、ムハンマド副首相兼外相等に出迎えられ、歓談を行った。

2.サバーハ首長との会談

(1)安倍総理は、午後5時30分頃から約40分間、サバーハ首長と会談を行った。

(2)冒頭、サバーハ首長より、クウェート侵攻時の日本の支援に感謝するとの発言があり、日本との経済関係を更に強化したいとの発言があった。これに対し安倍総理より、石油以外の分野でも関係を強化していきたい旨述べた。

(3)安倍総理は、航空自衛隊の空輸支援活動に関するクウェート側の惜しみない協力に対して謝意を述べ、サバーハ首長は右活動を歓迎しており、今後も支援を惜しまない旨述べた。

(4)双方は、中東和平、イラン、イラク等についても意見交換を行った。双方は、中東地域の安定のために、協力・連携していくことで一致した。

(5)会談終了後、御手洗日本経団連会長ほか経済ミッション関係者を交えて歓談が行われた。

3.ナーセル首相との会談及び経済界ミッションを含めた拡大会談

(1)安倍総理は、午後6時45分頃から約1時間、ナーセル首相と会談を行った。

(2)双方は、両国間の更なる関係強化、緊密化を図っていくことで一致した。また、先方より、租税条約、日・GCC・FTA交渉の進展についての強い期待が表明され、安倍総理もそれに同意した。加えて、安倍総理より2011年の外交関係樹立50周年に向け、両国関係の更なる発展を図りたい旨述べた。

(3)安倍総理は、今回の自分と大規模な経済ミッションのクウェート訪問が、石油分野のみならず広範な経済関係の構築へのきっかけとなることを確信する旨述べ、ナーセル首相も同じ意見であるとの発言があった。

(4)安倍総理は、改めて航空自衛隊の空輸支援活動に関するクウェート側の惜しみない協力に対して謝意を述べ、引き続きの協力を要請した。安倍総理より、関係強化のためにナーセル首相を日本に招待したいとの発言があった。

(5)双方は、中東和平、イラク、イラン等についても意見交換を行った。

(6)会談の後、午後7時45分頃から約50分間、御手洗日本経団連会長を始め経済ミッションのメンバーを含む形で、拡大会談が行われた。拡大会談においては、日・クウェート経済関係の重層的深化のために、政府・民間双方が共に努力していくことで一致した。

4.ナーセル首相主催晩餐会

 安倍総理は、午後8時40分頃から、ナーセル首相主催晩餐会に出席した。晩餐会は、バヤーン宮殿の大ホールにおいて開催された総理一行及び経済ミッション一行のすべてが参加する大規模なものとなり、和やかな雰囲気の中開催された。

5.航空自衛隊激励

(1)安倍総理は、5月1日午前7時20分頃から約1時間、航空自衛隊が駐留するアリー・アル・サーレム基地を訪れ、航空自衛隊の部隊を激励の上、視察を行った。

(2)また、安倍総理は、航空自衛隊員に対して訓示を述べた。訓示において、安倍総理は、遠方の地で勤務に励む航空自衛隊員を大変誇りに思うとして激励した。また、安倍総理は、日本としても引き続き国際貢献を行っていくことが不可欠であり、イラク復興支援にも引き続き取り組んでいくべきである、国際貢献のために引き続き尽力してほしい旨述べた。

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