安倍総理大臣

安倍総理と潘基文国連事務総長の会談(概要)

平成19年6月9日

 ハイリゲンダム・サミットに出席するためドイツを訪問中の安倍総理は、現地時間8日(金曜日)16時45分(日本時間同日23時45分)から約25分間、潘基文国連事務総長と会談したところ、概要以下のとおり(先方、ナンビアール官房長他、当方、安藤副長官補、藪中外務審議官他同席)。

 なお、今次会談は、潘国連事務総長(前韓国外交通商部長官)の就任後、初めての安倍総理との会談の機会となった。

1.気候変動

 安倍総理より、気候変動問題の解決に向けて、日本としても大きく貢献していきたい、国連の役割は重要であり、潘国連事務総長の指導力に期待する旨述べた。潘国連事務総長より、安倍総理の「美しい星50」を日本語、英語の両方で読んだ、総理のイニシアティブを高く評価している旨述べ、また、安倍総理に対し、今年9月に開催が予定される気候変動に関するハイレベル会合への出席要請があった。これに対し、安倍総理より検討したい旨述べた。

2.安保理改革

 安倍総理より、安保理改革を成し遂げることが重要であり、この機運を逃してはならない、事務総長の指導力に期待する旨述べた。これに対し、潘事務総長より、安保理改革なくして完全な国連改革はない、事務総長として公正かつ客観的な立場から、意見の相違の残っている加盟国間の議論を更に促進していきたい旨述べた。

3.地域情勢

 北朝鮮問題については、安倍総理及び潘事務総長の間で、「初期段階の措置」の実施、朝鮮半島の非核化及び拉致問題解決の重要性が改めて確認された。

 ダルフール問題については、潘事務総長より国連とアフリカ連合の共同展開をめぐる最近の状況について説明があり、安倍総理より、潘事務総長のリーダーシップの下での国連の役割に期待する旨述べた。

4.その他

 安倍総理より、潘事務総長に対して訪日招請がなされ、双方の都合の良い時期を外交ルートで検討することとなった。

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