安倍総理大臣

日・ベトナム首脳会談(概要)

平成18年11月19日

  1. 11月19日、16時15分から50分間、安倍総理はズン・ベトナム首相と首脳会談を行った。日本側は、鈴木内閣官房副長官、服部駐越大使他、ベトナム側はフック計画投資大臣、トゥエン商業大臣他が同席した。
  2. 両首脳は、日越首脳間の共同声明に基づき、二国間関係をアジアの平和と繁栄のための戦略的パートナーとして高めていくため、二国間協力及び国際場裏における協力を話しあった。
  3. 両首脳は、10月の日越首脳会談でズン首相から提案があった日越協力委員会について、日越両国の外相を共同議長として実施することに合意した。
  4. ズン首相より、これまでの日本の経済支援に感謝し、WTO加盟承認、経済連携協定交渉の開始等に言及しつつ、投資環境改善につとめていきたいと述べた。
  5. ズン首相より、改めて日本のODAに感謝するとともに、南北高速道路、南北高速鉄道及びホアラック・ハイテクパークへの協力を求めた。これに対し、安倍総理より、3案件に関し調査団を派遣し、ハイテクパークに企業の視察ミッションを派遣することを表明した。
  6. 両首脳は、日越文化交流フォーラムを早期に開催することを確認した。安倍総理より、日本語教育等各種文化交流事業を支援するための国際交流基金の拠点の設置を表明した。
  7. ズン首相より、10月の訪日の際に、北朝鮮問題についての共通認識ができたと述べた。安倍総理は、北朝鮮が核の放棄に向けて着実に約束を実施することが重要、拉致の早期解決のためベトナムの理解と支持を得たい旨述べた。ズン首相は、拉致を含む北朝鮮問題について、総理の懸念を理解し、日本の立場を支持する旨述べた。
  8. 両首脳は、安保理非常任理事国選挙でのベトナムの立候補がアジア・グループ内で承認されたことを祝福しつつ、今次総会中の安保理改革の重要性を確認した。東アジア首脳会議、ASEAN+3などの一連の地域協力での協力を確認した。
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