本7日(金曜日)午前11時55分から約20分間,藤村修内閣官房長官は、来日中のシュワルツェンベルグ・チェコ共和国第一副首相兼外務大臣(H.E.Mr. Karel Schwarzenberg, First Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs of the Czech Republic)と総理官邸にて会談を行ったところ,右概要は以下の通りです。
- 藤村官房長官より,チェコは今やEU内の重要な国であり,価値観を共有するパートナーとして今後協力を進めたい旨述べました。また,藤村官房長官より,東日本大震災後に寄せられたチェコ政府及び国民からの支援に謝意を述べた上で,日本の原発の状況や食品の安全については引き続き迅速・正確な情報の提供に努めるので,我が国とのビジネスや観光・留学は引き続き積極的に推進していただきたい旨述べました。さらに,藤村官房長官より,チェコには既に約250の日系企業が進出しているところ,さらなる経済関係強化のために日EU・EPAが重要である旨述べました。
- これに対して,シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相より,東日本大震災について,チェコ国民が日本国民に対し同情と連帯の気持ちを示してきたこと,日本人の冷静で勇敢な対応に感心していることに触れるとともに,原子力分野でのチェコの経験を日本と共有するなどして協力する用意がある旨述べました。さらに,シュワルツェンベルグ第一副首相兼外相より,チェコとしては今後も原子力エネルギーは必要と考えており,日本の原発事故の経験に注目している,今後とも協力していきたい旨述べました。
- これに対して,藤村官房長官より,原子力分野での協力の申し出に感謝しつつ,具体的には駐日チェコ大使館と協議したい旨応じるとともに,原発事故の経験については日本の検証結果を世界に発信していく旨述べ,会談を了しました。