本22日(木曜日)午後5時30分から約30分間、藤村修官房長官は、参議院と中国全国人民代表大会(以下、全人代)との間の第5回日中議員会議に参加するため来日中の李建国(り・けんこく)全人代常務委員会副委員長の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 藤村官房長官より、李副委員長が第5回日中議員会議参加のため来日されたことを歓迎する、日中の議会交流に対する両国議会の努力に敬意を表する旨述べました。また、日中関係について、日中国交正常化40周年の節目に議会、政党、政府間交流に加え、昨年首脳会談で合意した5000人規模の青少年交流など、人的交流を活発に行うことが重要である、東日本大震災に際する中国の支援に改めて感謝申し上げる一方、一部の日本の食品等に対する輸入規制の緩和及び全面解除と貴国からの多くの観光客の来訪をお願いしたい、また東シナ海資源開発に関する国際約束締結交渉を早期に再開させることが重要であり、李副委員長には再開に向けた貴国政府への働きかけをお願いしたい旨述べました。
- これに対し、李副委員長より、日中関係は全体的に良好に発展してきており、昨年末の野田総理の訪中の際も政治、経済、人的交流につき率直な意見交換を行い、具体的成果も得られた、東日本大震災後の輸入規制については、中国は科学的見地に立った行動をしており、規制は徐々に緩和してきている、東シナ海を「平和・協力・友好の海」にしていくとの中国の立場は変わらず、交渉の早期再開については両国指導者の合意の枠組み内で、事務レベルで前向きに作業できると思う、本日の第5回日中議員会議の中で次回の参議院との会議を来年北京で開催することを合意し、また衆議院と全人代との間の定期交流についても来年東京で開催したく、藤村官房長官の協力をお願いしたい旨述べました。