本6日(水曜日)、午前12時20分から約30分間、岡田克也副総理は、エドワルド・ナルバンジャン・アルメニア外務大臣(H.E. Mr. Edward Nalbandian, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Armenia)(実務訪問賓客として来日したサルグシャン大統領に同行して来日中)の表敬を受けたところ,概要以下のとおりです。
- 冒頭
(1)冒頭、岡田副総理より、3年ぶりの来日を歓迎するとともに,5日(火曜日)のサルグシャン大統領による仙台訪問及び被災者へのお見舞いに対する感謝を述べました。
(2)これに対し、ナルバンジャン外相より,再会の喜びとともに,2009年に来日した際に岡田外務大臣(当時)に約束したとおり,今回大統領来日を実現できたことは喜ばしい旨述べた上で,昨5日の大統領の仙台訪問の際に被災者の方々との間で感動的な交流が行われた,地震国であるアルメニアは被災者の方々の気持ちをよく理解できる,改めて被災者の方々へのお見舞いをお伝えしたい旨述べました。 - 二国間関係
(1)ナルバンジャン外相より、2009年の同外相による来日以降、2010年の在京アルメニア大使館開設、本年5月の初代大使着任等、日・アルメニア関係が活発化していることにつき満足の意を表しました。また,同外相より,今後,政治,貿易経済等,様々な分野における二国間協力を一層強化するため,在アルメニア日本大使館の開設を強く希望する旨述べました。
(2)これに対し、岡田副総理より,アルメニアはコーカサス地域における平和と安定の鍵を握る国であり,在京大使館の開設を初め,両国関係が深まっていることは喜ばしい,今回の大統領来日により両国関係が一層発展することを期待する旨述べました。また,岡田副総理より、中でも両国の貿易経済関係の潜在性を掘り起こすことの重要性を指摘し、新大使と共に協力していきたい旨述べました。
(3)これに対し、ナルバンジャン外相より,ポゴシャン次期大使は日本の専門家であり,両国関係全般の発展に期待する旨,また,今回大統領とともに来日したファルマニャン議員を中心として,今後,日・アルメニア議会間交流を活発化していきたい旨述べました。 - 国際情勢
(1)ナルバンジャン外相より,アルメニア・トルコ間の国交正常化をめぐる交渉の現在の状況につき説明があり,岡田副総理より,地域の平和と安定のため,アルメニアとトルコが協力して交渉を前進させていくことの重要性を指摘しました。
(2)双方は,イランによる核開発問題について,対話と交渉による平和的な解決が重要であり,それぞれが働きかけを継続していくことが重要との認識で一致しました。