31日(水曜日)14時40分より約20分間、ハイチ支援国会合出席のためニューヨークを訪問中の岡田外務大臣は、潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長と会談を行ったところ、概要以下のとおりです。
- 冒頭、潘事務総長より、日本のハイチ支援国会合への参加及び寛大な支援に感謝する、日本はPKOをハイチに派遣した最初の国の一つである旨述べました。これに対し、岡田大臣より、先週ハイチを訪問した際、日本の自衛隊はシャワー等の設備のない中で元気に活動している旨述べました。
- 潘事務総長より、日本は人道支援及び開発支援において主要な役割を果たしており、日本のアフリカに対するODA支援にも感謝したい、9月のミレニアム開発目標(MDGs)に関する国連首脳会合には、鳩山総理にもぜひご出席願いたい旨述べたところ、岡田大臣より総理に伝達する旨述べました。
- 岡田大臣よりミャンマー情勢を憂慮していること、20日に選挙関連法に関し在京ミャンマー大使を呼んでこのまま選挙を実施してもミャンマーが国際社会に認められないとして再考の申し入れを行ったことを説明しました。潘事務総長は、スー・チー女史とNLDが総選挙に参加しない方針を決めたが、自分(事務総長)はこの決定を尊重すると述べつつ、ミャンマーの選挙関連法は国際社会の期待を満たしていない旨述べました。本件については、引き続きミャンマー政府に関する働きかけを継続することで一致しました。
- この他、気候変動に関する事務総長のイニシアティブ、北朝鮮情勢及びソマリア情勢について意見交換が行われました。