岡田外務大臣

岡田外務大臣の沖縄訪問(概要)

平成21年11月16日

 岡田外務大臣は、11月15日(日曜日)から16日(月曜日)まで沖縄を訪問し、国立沖縄戦没者墓苑での献花及び平和の礎を訪問したほか、仲井眞沖縄県知事、沖縄県議会議長(各会派代表)、名護市長、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会、ロブリング在沖縄四軍調整官等と懇談するとともに、キャンプ・シュワブ、普天間飛行場(嘉数高台より視察。その際、伊波宜野湾市長より説明。)、嘉手納飛行場を視察した。全日程終了後、岡田大臣は、那覇市内において記者会見を行い、今回、関係自治体首長及び議会関係者の方々から率直な意見を伺ったことは沖縄の現実を理解する上で非常に有益であった、また、現在進めている普天間移設に関する検証作業の方向性については現時点で申し上げるのは時期尚早である旨述べた。

1.仲井眞沖縄県知事との懇談

2.島袋名護市長との懇談

 普天間移設問題に関し、島袋市長より、これまで名護市は、市民を二分する苦渋の選択を迫られてきた、早く結論を出していただきたい旨繰り返し述べた。これに対し、岡田大臣から、本来国が負わなければならない責任を名護市民に押しつけてきたことについて申し訳なく思っている、自分としてはできるだけ12月いっぱいで結論を出したいと考えているが、いずれにせよ総理も含めできるだけ早く解決しなければいけないと考えている旨述べた。

3.嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会との懇談

 宮城嘉手納町長他から、これまで敢えて言うのを控えてきたが、嘉手納飛行場は普天間飛行場と比べても騒音も危険性も圧倒的に大きい、嘉手納統合案を主張する前に、まずは嘉手納飛行場の現在の負担を軽減させていただきたいと述べた。これに対し、岡田大臣より、嘉手納統合案については、一つの案として検証している段階であるが、そのような統合が、(現在の嘉手納飛行場の機能を一部移転させることにより、)嘉手納飛行場の負担を現在よりも軽減するものでなければ、そもそも案になり得ないことはこれまでも繰り返し述べているとおりである旨説明した。

4.ロブリング在沖四軍調整官との懇談

 岡田大臣から、(視察日程との関連で退席したロブリング調整官に代わり)ウィルズバック嘉手納基地司令官に対し、読谷村におけるひき逃げ死亡事件に関し、クリントン国務長官からも日本側捜査への米側の全面的な協力を約束していただいたところであるが、在沖米軍からも捜査に全面的な協力をお願いしたい旨要請した。

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