7月25日(日曜日)午前9時10分から約30分間,ラオスを訪問中の岡田外務大臣は,チュンマリー国家主席兼党書記長への表敬を行い,以下のとおり,二国間関係の強化について意見交換が行われました。
- 冒頭,岡田大臣から,本年3月のチュンマリー国家主席の公式訪日以降,日ラオス関係は国交樹立以降の55年間で最も高まっている状況にある,日本として両国関係の更なる強化に向けて努力していきたい旨述べました。チュンマリー国家主席から,岡田大臣のラオス公式訪問を心から歓迎する,また,自分(チュンマリー国家主席)が訪日した際に,日本の皇室,政府及び国民から大変暖かい歓迎を頂いたことに感謝するとともに,その際に発表した共同声明において,日ラオス関係が「包括的パートナーシップ」に進化したことが明記されたことは歴史的なことであり,大変うれしく思う旨述べました。
- チュンマリー国家主席から,日本からのこれまでの支援はラオスの社会経済開発に大いに役立っており,改めて深く感謝する,ラオスは2011年から第7次社会経済開発5か年計画を開始予定であり,そこでは,貧困問題の解決及び持続可能な開発を目標としている,この点について,今後も日本からの支援を期待する旨述べました。また,同主席から,文化遺産保護,保健・衛生,観光促進といった分野において日本との協力を一層強化していきたい旨述べました。
- 岡田大臣から,日本のODAによる支援は日本国民の税金によるものであり,日本の支援がラオスで大いに役に立っていることを大変うれしく思う,第7次5か年計画での目標は自分(岡田大臣)としても大いに共感するところであり,引き続き協力していきたい,その際,環境と開発の両立が重要であり,環境問題についての日本の経験を共有していきたい,また,政府による支援のみならず,民間投資の呼び込みも重要であり,投資促進のための基盤整備について協力していきたい旨述べました。