6日（日曜日）午前9時30分から約30分間，APEC貿易担当大臣会合出席のため札幌滞在中の岡田外務大臣は，ヴァンローン・カナダ国際貿易大臣と会談したところ，概要以下のとおりです。
- 日・カナダ経済関係
岡田大臣から，アジアとりわけ日本との関係強化に積極的なカナダの姿勢を歓迎するとともに，両大臣は，APECやアジア太平洋地域の経済連携を含め，日・カナダ二国間の経済面での協力関係を一層深化させていくことが重要であるとの認識で一致しました。この文脈で，ヴァンローン大臣から，日・カナダEPAの可能性についても検討して欲しい旨要請がありました。 - カナダ・オンタリオ州のローカル・コンテント要求問題
岡田大臣から，カナダのオンタリオ州で太陽光発電に係るローカル・コンテント要求措置について懸念を表明の上，同措置の早急な是正を求めました。これに対し，ヴァンローン大臣は，カナダの連邦制に言及しつつ，州関係者に伝達する旨述べました。 - カナダ産牛肉輸入問題
ヴァンローン大臣から，カナダ産牛肉に対する輸入条件の緩和について要請があり，岡田大臣から，科学的知見に基づき，食の安全を確保することが重要である旨述べました。 - 郵政改革
ヴァンローン大臣から，我が国の郵政改革についてカナダの金融機関も懸念しているなどの提起があり，岡田大臣から，郵政改革関連法案の策定に当たっては国際約束との整合性等にも配慮した旨説明しました。 - 日加平和安全保障協力
ヴァンローン大臣から，日・カナダ間で平和安全保障分野での協力を進めたい旨のキャノン外務大臣のメッセージが伝達され，岡田大臣から，PKOや核不拡散・核軍縮などの分野を例示しつつ，平和安全保障分野での日・カナダ間の連携を深めていきたい旨述べました。