平成21年3月
3月21日午後、TICAD閣僚級フォローアップ会合出席のためボツワナを訪問中の中曽根大臣は、ムセミナリ・ルワンダ外務・国際協力大臣と日ルワンダ外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
(1)中曽根大臣よりジェノサイドから15年経ち、ルワンダがカガメ大統領の指導の下で国民融和、民主化、開発に懸命に取り組み目覚ましい経済成長を遂げていることを評価する、ルワンダとの二国間関係をさらに強化するために、ルワンダに日本国大使館を設置することを決定したと述べました。
(2)これに対して、ムセミナリ大臣より、この15年間の日本の支援に感謝する、この間、ルワンダは平和の定着のために努力してきた、地域の平和のためにも努力しており、隣国であるコンゴ民主共和国とも協働関係を構築していると述べました。
(1)ムセミナリ外相は、ルワンダが開発、発展に取り組む中で、日本の技術協力、インフラの整備、農業分野での協力に感謝していると述べました。
さらに、ムセミナリ大臣は、日本がこの地域に積極的に関与してくれることを期待しており、その入口としてルワンダを使ってほしい、そうした意味で、大使館開設を歓迎すると述べました。
(2)両大臣の間で今後の経済協力について意見交換を行い、中曽根大臣より、今後とも協力を進めていきたいと述べました。
(1)中曽根大臣は、コンゴ民主共和国東部情勢は、大湖地域全体の安定にとって極めて重要である、オバサンジョ国連事務総長特使の調停を含めた関係国、機関の政治プロセスに引き続きルワンダも積極的に参加してほしい、本年に入り、ルワンダとコンゴ民主共和国の協力による反ルワンダ武装勢力(FDLR)掃討作戦のための共同軍事作戦など情勢改善のための前向きな動きが出ていることを評価すると述べました。
また、中曽根大臣は、ルワンダとコンゴ民主共和国の間のハイレベル対話の継続を期待する、同時に紛争の根本原因のひとつであるコンゴ民主共和国東部の天然資源を適切に管理することも重要であると述べました。
(2)これに対して、ムセミナリ大臣より、コンゴ民主共和国東部の安定は、ルワンダ自身の安定にとっても重要であると述べ、両国の共同軍事作戦でFDLRの掃討を行ったことについて説明がありました。また、ムセミナリ大臣は、自分は3月末にもキンシャサを訪問し、外交努力を行う予定であると述べました。
さらに、農業、金融等の分野において、地域の経済協力を強化していきたい、コンゴ民主共和国との間で、大使館も相互に開設することに合意している、ルワンダとコンゴ民主共和国の二国間のみならず、地域全体の関係強化が重要であり、そのための国際社会の支援があって平和を実現することができると述べました。
(3)これに対して、中曽根大臣より、地域安定のために、努力してほしいと要請しました。