中曽根外務大臣

中曽根大臣とシライ・ジブチ・国際協力担当大臣との会談

平成21年3月

(写真)


 3月21日午後、午後、TICAD閣僚級フォローアップ会合出席のためボツワナを訪問中の中曽根大臣は、シライ・ジブチ国際協力担当大臣と会談したところ、概要は以下のとおりです。

1.ソマリア沖海賊対策

(1)中曽根大臣より、紛争が多い東部アフリカ地域にあって安定した国としてテロ対策に貢献しているジブチに謝意を述べ、問題解決に向けて貴国とも緊密に協力していきたいと述べました。

 また、中曽根大臣は、3月14日に2隻の海上自衛隊の艦船が海賊対策のためにソマリア沖アデン湾に向けて出港したことに触れつつ、自衛隊艦船の派遣については、ゲレ大統領及びユスフ外務・国際協力大臣から非常に心強いお言葉をいただいたことに感謝する、当面の間ジブチ港を護衛艦の基本的な活動拠点とする予定であり、協力を要請すると述べるとともに、自衛隊に関する地位取極がジブチ側と実質的合意に達したことを喜ばしく思う、ユスフ外相に訪日していただいて、東京で署名する方向で調整したいと述べました。

(2)これに対して、シライ大臣からは、昨年の我が方招へいに関する謝意が述べられるとともに、アデン湾の自衛隊に関してはできる限りのことをしていくことを約束する、地位取極の実質合意を喜ばしく思う、ユスフ外相の訪日の際の署名を楽しみにしているとの返答がありました。

2.二国間経済協力

(1)中曽根大臣は、日本はジブチの重要な役割に鑑み、長期的な経済協力に力を入れてきたと述べ、昨年合意した中型フェリーの引き渡しを本年中に行える見込みであると伝達しました。そのほか、860万ドルの食糧援助、約925万ドルのラジオ・テレビ局の放送設備更新、ユニセフを通じた100万ドルの支援を決定したこと等を伝達しました。

(2)これに対して、シライ大臣は、全ての日本の支援に感謝する、特に食糧支援は先般の訪日の際に要請した案件であるので、とりわけ嬉しい。フェリーは交通時間の短縮に寄与する非常に効果的な支援であると述べました。

3.ソマリア和平

(1)中曽根大臣より、昨年8月のジブチ合意、本年に入ってからの暫定「政府」誕生の中で、日本としても安保理メンバーとして、また国際コンタクトグループメンバーとして、この流れを支援する考えを表明しました。

(2)これに対して、シライ大臣は、ソマリア和平は簡単なことではなく、信念が重要である、暫定大統領及び暫定政府の成立・強化を支持することが重要である、ソマリアの安定は地域の平和と安定に不可欠なので協力していきたいと述べました。

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