平成21年4月29日、於ウェリントン
日・NZ外相会談
キーNZ首相への表敬
中曽根大臣より、新型インフルエンザがNZでも疑いが発生したと聞いており、NZとも情報共有も含め協力していきたい旨発言。マッカリー外相より、NZ政府は真剣に責任ある対応を取っており、予防的な措置も含めて、然るべき措置をとっている旨応答。
(イ)ハイレベル交流
中曽根大臣より、キー首相を日本として招待したい旨発言。マッカリー外相より、招待を歓迎する応答。
(ロ)貿易経済関係
マッカリー外相より、日NZ経済関係に関する新たな事務レベルグループを早期に立ち上げたいと述べたのに対し、中曽根大臣より、同グループにおいて様々な政策オプションについて議論を深めたい旨応答。
(ハ)科学技術協力
科学技術協力協定の締結に向けた交渉を開始することで二国間で一致。
(二)人物交流
中曽根大臣より、NZの青年50人を対象とした新たな訪日招待計画を提案。マッカリー外相より、ワーキングホリデーの改善についても、二国間で努力していきたい旨発言。
(イ)北朝鮮問題
中曽根大臣より、北朝鮮のミサイル発射に関し、安保理決議第1718号の実施が重要である旨述べた上で、六者会合の扉を閉ざすつもりはなく、北朝鮮が賢明な判断を行うことを期待している旨発言。拉致・核・ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向け、NZの協力を得たい旨述べた。
これに対し、マッカリー外相からは、日本の立場を理解、支持してきている、ミサイル発射にはNZとして迅速にメッセージを発出した、その後の北朝鮮の対応は遺憾であるが、忍耐強く対応することが重要である旨発言。更に、NZは日本の拉致問題について強い共感を感じ、支援している旨述べた。
(ロ)太平洋島嶼国
マッカリー外相より、来月の島サミットには、自分が出席する予定である旨発言。
(イ)核軍縮
中曽根大臣より、同大臣が27日に行った核軍縮に関するスピーチを紹介したところ、マッカリー大臣より、右スピーチを拝見したが、演説の多くの点で同意できる、核保有国による軍縮の責任につき明確に言及している点や、核軍縮に向けた具体的なプロセスに言及されている点に深い感銘を受けた旨述べた。
(ロ)捕鯨問題
マッカリー外相より、両国間でIWCまた二国間のコンテクストで引き続き議論していきたい旨発言。
(ハ)日本でのラグビーワールドカップ開催招致
中曽根大臣より、2015年/2019年の本件日本開催について、NZ側の支持を要請し、マッカリー大臣より、個人的には支持する旨発言。
冒頭、中曽根大臣より、東アジアサミットの際に二国間会談が実施できなくて残念であったとの麻生総理からのメッセージを伝え、キー首相訪日招待を伝達。これに対し、キー首相より、訪日招待はありがたくお受けしたい旨述べた。
キー首相より世界金融危機に対するわが国の措置、特にIMFへの資本の投入強化や強い景気刺激策をにつき高く評価している旨発言。中曽根大臣より、本件は、日本としても引き続き貢献し、また責任を果たしていくべく、我が国自身景気刺激策をとってきている旨述べた。キー首相より、NZの景気刺激策につき紹介した。
キー首相より、今般の新型インフルエンザ発生の影響で、日本人旅行客の訪問が慎重になることを懸念している旨述べた、NZは、本件につき早い段階から効果的な措置を効果的にとっている旨説明(中曽根大臣よりキー首相発言に留意する旨発言)。
キー首相より、北朝鮮が六者会合から撤退するのではなく、責任ある行動をとることを期待する旨発言。