中曽根外務大臣

日・パキスタン外相会談(概要)

平成21年6月26日

 6月26日(金曜日)、G8外相会合の際のG8・アフガニスタン・パキスタン非公式外相会合の機会を捉え、18時30分から約40分間、中曽根外務大臣はクレーシ・パキスタン外務大臣と会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

  1. 冒頭、中曽根大臣より、G8外相会合で、パキスタンのテロ撲滅に向けた取組を支援していくとの力強いメッセージを世界に発信できたことは有意義であると評価した上で、4月に支援国会合を共催した日本として、パキスタン支援の機運が一層強化されたことは喜ばしい旨伝えた。また、パキスタンが多くの犠牲を出しながらも一致団結してテロ掃討作戦に取り組んでいることを評価する旨述べた。さらに、インド洋における日本の補給艦からパキスタン艦船への燃料補給等、テロ対策でも協力関係を築いてきていることに触れ、引き続きパキスタンと協力していく意思を伝えた。
  2. これに対し、クレーシ外務大臣より、これまでの日本による支援や4月のフレンズ会合及び支援国会合開催における日本のイニシアティブ、またインド洋における補給支援活動などについて改めて謝意が述べられた。特に、日本が支援国会合を開催し、51か国・機関を動員し、50億ドルを超える支援を引き出したことで、パキスタン支援に向けた力強いメッセージを国際社会に発信し、モメンタムを作り出したことに大変感謝していると述べた。
  3. 二国間関係について、両外相は、先般開催された日パキスタン・テロ協議の成功に触れつつ、今後も各分野で協議を実施し、テロ対策能力強化の支援等、多角的な協力関係を発展させていくことで一致した。また、クレーシ外相より、日本との経済・貿易関係強化への期待も表明された。
  4. さらに両外相は、パキスタン政府によるテロ対策や経済改革の現状、国内避難民問題、核不拡散体制、国連安保理改革等について広く意見交換を行った。
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