平成21年6月26日
6月26日(金曜日)、G8外相会合の際のG8・アフガニスタン・パキスタン非公式外相会合の機会を捉え、15時30分から約20分間、中曽根外務大臣はスパンタ・アフガニスタン外務大臣と会談を行ったところ、概要下記のとおりです。
中曽根大臣より、先日、ハキミ駐日大使の信任状奉呈が行われたことをお祝いする旨発言。スパンタ外相からは、アフガニスタンの歴史の困難な時期における日本の友人の支援に対し、アフガニスタン国民及び政府の感謝を申し上げる、今年は選挙を控え困難だが重要な年である、日本との関係は政府間のみではなく、国民相互のつながりに基づくものであり、選挙後にも友好関係を維持したい旨述べた。
スパンタ外相より、国際社会と協力して自由で公正な選挙を実施することに完全にコミットしている旨発言。中曽根大臣より、選挙に向けたプロセスの順調な進捗を評価する、選挙に向けた取り組み支援のため、我が国は約3億ドルの支援を実施したほか、選挙に際しては選挙監視団を派遣する考えである旨発言した。また、国民と国際社会の信頼を得るために、治安、ガバナンス、汚職対策にさらに真剣に取り組むことの重要性を強調した。スパンタ外相からは、アフガニスタン政府は断固として汚職対策に取り組んでいるとして、状況につき説明があった
中曽根大臣より、アフガニスタンの中長期的な自立に向けてインフラ、農業分野の支援を行っていく考えを伝え、麻薬対策や難民支援等に関するイランとの協力についても3か国で協力したい考えを伝えた。スパンタ外相からは、日本はDDRやDIAGに尽力いただいてきたが、引き続き、アフガニスタンの優先分野である農業、エネルギー供給、道路や鉄道等のインフラ、教育分野にも支援をお願いしたい旨発言。また、イランで教育を受けた多数のアフガン難民の帰還は重要であり協力していきたい旨応じた。
中曽根大臣からは、我が国が行ってきた教育支援等につき紹介した。