中曽根外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成21年7月22日

 7月22日午後6時過ぎ(現地時間)から約40分間、ASEAN関連外相会合に出席するためプーケットを訪問中の中曽根外務大臣は、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官との間で日韓外相会談を行ったところ、その概要は以下のとおり。

1.日韓関係

(1)総論

 会談の冒頭、両外相は、6月28日の李明博大統領の訪日が成功し、「シャトル首脳外交」が定着しているとの認識で一致した上で、未来志向の「成熟したパートナーシップ関係」を引き続き強化していくことを確認した。

(2)交流

 両外相は、本年の「日韓交流おまつり」が、9月20日から21日にかけて、東京とソウルで同時開催されることになったことを歓迎し、政府としても側面支援していくことで一致した。

(3)日韓経済連携協定(EPA)

 両外相は、7月1日に開催された日韓EPAに関する審議官級実務者協議を歓迎しつつ、交渉の早期開催に向けて努力していくことで一致した。

(4)その他

 中曽根外相から、天野大使の次期IAEA事務局長への任命に係る韓国側関係者の協力に謝意を表明したのに対し、柳長官より、天野大使が次期IAEA事務局長に任命されることは北朝鮮の核問題を解決する上でも重要であり、期待している旨の発言があった。

2.北朝鮮核問題

 両外相は、1)現時点では国際社会が一致して安保理決議第1874号を実施することが重要であること、2)北朝鮮問題を取り扱う場としては引き続き六者会合が最適であり、五者が一致して対応していく必要があること、3)今後の北朝鮮との交渉に当たっては、これまでの反省に立ち、六者会合共同声明の完全実施に向けた包括的な取組を行う必要があること、との点で一致した。また、両外相は、引き続き日韓、日米韓の間で緊密に協議することの重要性を改めて確認するとともに、中国、ロシアとも連携していくことを確認した。

3.国際社会における協力

 両外相は、国際社会の課題について協力して取り組んでいくことで一致し、特に、アフガニスタン・パキスタン支援における日韓協力について、今後とも更なる協力の可能性について検討していくことで一致した。

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