
ASEAN+3外相会議及びEAS参加国外相非公式協議(議長声明ポイント)
平成21年7月22日
1.北朝鮮部分仮訳(両会合共通)
「外相達は、関連の国際連合安全保障理事会決議の違反を構成する、北朝鮮による最近の地下核実験及びミサイル発射に関して深刻な懸念を表明した。外相達は、北朝鮮に対し、義務及び関連の国連安保理決議の完全な遵守を要求した。外相達は、六者会合の早期再開への完全な支持を表明した。外相達はまた、人道上の懸念を含む、未解決の懸案事項への対処の重要性を強調した。外相達はまた、六者会合のすべての参加者を含む地域安全保障の主要なフォーラムとして、朝鮮半島の永続的な平和と安定に向けたASEAN地域フォーラムによる可能な貢献への支持を再確認した。」
2.その他
(1)ASEAN+3外相会議
- 2009年7月のバン国連事務総長によるミャンマー訪問を歓迎。国民和解プロセスにおける国連の特別な役割を有しているとの見解を再度表明。ミャンマーの民主化プロセスにおける国連の継続的な役割を慫慂。ミャンマー政府に2010年に自由、公正、包含的な選挙を実施するよう慫慂。(EAS同旨)
- 7月17日のジャカルタにおけるテロ行為を強く非難。テロと闘う上での協力を強化することを確約。(EAS同旨)
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6月に発出されたASEAN+3経済・金融危機に関する共同プレス声明の重要性を強調。ASEAN+3財務大臣会合において、チェンマイ・イニシアティブのマルチ化(CMIM)の規模を800億ドルから1200億ドルに増額することに合意したことを歓迎。10月のASEAN+3首脳会議でCMIMの立ち上げを促進するよう財務大臣に慫慂。
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日中韓協力を歓迎。東アジア協力への積極的な貢献として本年の日中韓首脳会議に留意。
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新型インフルエンザ対策として、時宜を得た措置や行動を要請。
- 食料安全保障やエネルギー分野での協力の進展を歓迎。
- 東アジア自由貿易圏(EAFTA)の検討に関する現在の努力を歓迎。次回ASEAN+3首脳会議に提出される最終報告書に期待。
(2)EAS参加国外相非公式協議
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4月のロンドン・サミットにおける合意への支持を再確認。6月に発出されたEAS経済・金融危機に関する共同プレス声明を歓迎。
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EAS参加国にとって気候変動は主要関心事項であることに留意。10月のシンガポールでのEAS環境大臣会合の際に共通の立場を作成する可能性を検討するよう慫慂。
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次回EASにおいてEAS防災に関する声明を採択するよう勧告。
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新型インフルエンザの大流行を受け、各国の保健当局に対し情報共有を含む感染症対策に共同で取り組む努力を強化するよう要請。
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日本の東アジア青少年大交流計画(JENESYS)の進展等に留意。次回EASにおいて教育が主要テーマの一つとなることを歓迎。
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東アジア包括的経済連携(CEPEA)のフィージビリティを検討する現在の努力を歓迎。次回EASに提出される報告書に期待。
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東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)の正式発足を歓迎。
- 地域枠組みの推進力としてのASEANの役割への支持及びASEANの共同体建設を支持するコミットメントを再度表明。将来のEASへのロシアの参加に対する継続的な支持に留意。