中曽根外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成21年3月31日

(写真)

 3月31日午前8時から約1時間、アフガニスタンに関する国際会議に出席するためハーグを訪問中の中曽根外務大臣は、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官との間で日韓外相会談(朝食会)を行ったところ、その概要は以下のとおり。

1.日韓経済関係

 両外相は、4月半ばに部品素材産業見本市・逆見本市や日韓経済人会議等の一連の経済関係会議が開催されることを歓迎するとともに、中曽根大臣より、日韓経済連携協定(EPA)に関する審議官級の実務協議の早期開催を働きかけた。

2.北朝鮮問題

(1)ミサイル問題

 両外相は、北朝鮮による発射は地域の平和と安定を損なうものであり、安保理決議違反であるのみならず、六者会合にも悪影響を及ぼすものであり、容認できない、関係国の働きかけにもかかわらず北朝鮮が発射を強行する場合には、安保理でしっかりと取り上げるべきであるとの認識で一致し、引き続き日韓米で連携していくことを確認した。

(2)核問題

 核問題については、六者会合においてしっかりとした検証の具体的枠組みを構築する必要があるとの認識で一致した。

(3)拉致問題

 中曽根大臣より、金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏と飯塚家との面会実現に関する韓国政府の協力に対し改めて謝意を表明するとともに、拉致問題の解決に向け、日韓で引き続き協力していきたい旨述べたのに対し、柳長官より、拉致問題は容認できず、北朝鮮から前向きな対応が得られるよう引き続き可能な限りの支援を行っていきたい旨述べた。

3.開発分野における協力

 両外相は、アフガニスタン支援における日韓協力について、職業訓練や農業分野における具体的な協力やジェンダーに関する共同研修の準備が進んでいることを歓迎するとともに、今後とも更なる協力の可能性について引き続き日韓で検討していくことで一致した。

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