5月3日,松本外務大臣はNATO本部(ベルギー,ブリュッセル)を訪問し,午前8時20分頃から約30分間,ラスムセンNATO事務総長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,ラスムセンNATO事務総長より,東日本大震災に関しお見舞いの言葉を述べるとともに,日本は早期に復興すると考えている旨述べました。続いて,本年4月のNATO外相会合において策定された新パートナーシップ政策に基づき,今後さらに日・NATO間のパートナーシップ関係を強化していきたい旨述べるとともに,アフガニスタンに対する日本の貢献はアフガニスタン復興にとって不可欠なものとして評価する旨述べました。
- これに対し,松本大臣より,ラスムセン事務総長からの震災のお見舞いや支援の申し出に対する謝意を伝えるとともに,未来に向けた創造的復興を目指している旨述べました。また,NATOの新パートナーシップ政策に基づくパートナーシップ強化を歓迎すると述べたほか,引き続きアフガニスタン復興に向けた支援を継続していきたい旨述べました。
- ウサマ・ビン・ラーディンの死亡については,ラスムセン事務総長より,作戦の成功を欣快とするとともに引き続きテロとの闘いを継続していく旨述べ,松本大臣より,テロ対策を進める上で顕著な前進と認識している旨述べました。
- また,松本大臣より,東アジアの安全保障環境につき説明し,世界の安全保障環境は不可分であるとの点で一致しました。
- 以上のほか,リビア情勢に関して意見交換を行いました。