2日(月曜日)、午後4時から約40分間、松本剛明外務大臣は、訪問中のベルギーでイヴ・レテルメ・ベルギー首相(His Excellency Mr.Yves Leterme, Prime Minister)を表敬訪問したところ、概要は以下の通りです。
- 冒頭、レテルメ首相から厳しい状況に置かれている日本人の勇気と尊厳ある対応に感銘を受けている旨述べ、松本大臣から、東日本大震災及び津波に際するベルギー政府及び国民からの温かいお見舞いの言葉への感謝の意を述べ、頂いた言葉は日本人が立ち上がる力となっている旨述べました。
- 松本大臣から、福島原発事故に関し、「計画的・安定的な措置の段階」に移行したく、高い透明性を確保するためにもIAEAを中心に国際社会の関与を得て検証を進めていきたい旨述べたところ、レテルメ首相は、エネルギー需要を満たすためには、原発に頼る必要があり、福島原発の教訓も共有していきたい旨述べました。
- 松本大臣から、ベルギーには200社を超える日系企業が進出しており、日EU・EPAは日ベルギー経済関係の更なる強化にも資するものとして重視している、交渉開始に合意したい旨述べたのに対し、レテルメ首相からは、ベルギーとしては基本的に好意的である旨応答しました。
- その他、レテルメ首相と松本大臣は、国連安保理改革についても意見交換し、レテルメ首相からは安保理改革に対する支持が表明されました。