5月1日,TICAD閣僚級フォローアップ会合出席のためダカールを訪問中の松本大臣は,ボツワナ,ガーナ,トーゴ及びレソトの外務大臣並びにアフリカ連合(AU)副委員長と会談を行いました。
いずれの会談においても,松本大臣より,東日本大震災に際して各国・機関から寄せられた支援及びお見舞いへの謝意を表明するとともに,これに応えるためにも,国際社会の主要な一員として,引き続き国際社会の諸課題に取り組んでいく旨述べました。
これに対し先方より,震災への対応に際して日本人が発揮した強靱性をもってすれば,必ずや早期に困難を克服し,復興が実現されるとの期待が示されました。
また,いずれの会談においても,松本大臣より,国連安全保障理事会改革に係る働きかけを行うとともに,気候変動についての日アフリカ間協力の拡充等について述べました。
その他の会談内容の概要は次のとおりです。
- スケレマニ・ボツワナ外務国際協力大臣
松本大臣より,JOGMECのリモートセンシング事業及び探鉱事業が進んでいることに触れるとともに,地上デジタル放送の日本方式の採用を働きかけました。先方は,日本方式を含む試験放送を実施する等地デジの方式決定に向け作業中であり,引き続き検討していきたい旨述べました。 - ムムニ・ガーナ外務・地域統合大臣
松本大臣より,昨年の皇太子殿下の御訪問及びミルズ大統領の訪日を契機として両国間の交流を促進したい旨述べるとともに,日本企業が強い関心を有している石油・ガス開発についての協力を働きかけました。先方は,交流の促進について同意する,両国間の協力も戦略的に進めていきたい旨述べました。 - オイヌ・トーゴ外務・協力大臣
両大臣は,防災案件その他の気候変動に関わる経済協力案件について協議しました。 - ムウェンチャ・AU副委員長
松本大臣より,AU委員会が今次会合からTICADの共催者となったことに歓迎の意を表しました。また,両者は,コートジボワール,ソマリア等の情勢について意見交換し,双方がアフリカの平和構築・グッドガバナンスの問題に引き続き取り組んでいくことで一致しました。また,両者は,アフリカにおける広域インフラ整備における協力を強化していくことで一致しました。さらに,全般的な日AU関係の強化につき一致しました。 - ツェコア・レソト外務大臣
両大臣は,教育,気候変動等の分野における経済協力案件について協議しました。