
日・ミャンマー外相会談(概要)
平成23年6月6日
6月6日(月曜日)現地時間午前10時30分(日本時間午後17時30分)から約30分間,ハンガリーを訪問中の松本外務大臣はミャンマーのワナ・マウン・ルイン外相と会談したところ,概要以下のとおり。
- 冒頭,松本大臣より,東日本大震災に際し,ミャンマー政府要人からお見舞いのメッセージと義援金10万ドルをいただいたことに対する御礼を述べ,これに対し,ワナ・マウン・ルイン外相より,震災の犠牲者に対する哀悼の意が示されました。
- 松本大臣より,ミャンマーが総選挙を実施し民政移管を行ったこと,アウン・サン・スー・チー女史を釈放したこと,5月に政治犯を釈放したことは民主化 と国民和解に向けた一歩前進であると評価している旨述べるとともに,この機会に,政務レベルの高官をミャンマーに派遣し,日ミャンマー関係の新しいページ を開きたいと考えている旨述べました。また,松本大臣より,テイン・セイン大統領が就任演説において,自由公正で発展した民主主義国家の建設,反政府政党 等の関係者に対し民主主義のために協力を求めたこと,市場経済体制の構築等につき述べたことに注目しており,新政府には,民主化と国民和解に向けての努力 を強化してほしい,日本としてはこのようなミャンマーの努力を支援する意向である旨述べました。
- これに対し,ワナ・マウン・ルイン外相は,ミャンマー新政府は,テイン・セイン大統領が就任演説で述べたとおり,(1)民主化,(2)市場経済の構 築,教育・保健分野の水準向上,人材育成等において努力していく考えである旨述べ,日本の政務レベルの高官の派遣を歓迎するとともに,国際社会からの支援 を期待している旨述べました。
- 松本大臣より,2007年に発生した長井健司氏死亡事件の真相究明等に関する協力を改めて要請した。これに対し,ワナ・マウン・ルイン外相は,ミャンマー政府として引き続き捜査を継続していく考えである旨説明がありました。