
日印外相会談(概要)
平成23年6月6日
6月6日(月曜日)午前11時30分(現地時間)から30分間,アジア欧州会合(ASEM)第10回外相会合に出席するためハンガリーを訪問中の松本外務大臣は,クリシュナ・インド外務大臣と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- (冒頭発言)クリシュナ大臣から,東日本大震災に対して改めてお悔やみの言葉とインドの日本に対する連帯の意が述べられました。これに対して松本大臣 から,インドからのお見舞いや励ましの言葉,支援物資や行方不明者の捜索のための支援隊派遣に対し,改めて謝意を表しました。
- (原子力安全・エネルギー)クリシュナ大臣から,福島第一原発に対する日本の対応を評価し,インドとしても日本に学んでいきたいとの発言がありまし た。これに対し松本大臣から,福島第一原発事故に関する日本政府の総力を挙げた取組みを紹介しました。また,松本大臣から,日本食料品の輸入停止について は日本政府との協議を経なければ実施しないとの結論に至ったと承知しているが,一部地方当局の措置により,日本より個人消費用に輸入された食料品貨物につ きサンプル検査が要求されている点につき是正をもとめたところ,クリシュナ大臣より,関係省庁への周知を徹底すると述べました。
- (経済)両大臣は,本年2月に署名された日インド包括的経済連携協定(CEPA)に関し,8月1日発効に向けて努力し,また,どのような形で発効を祝 うかについて引き続き協議していくことで一致しました。また,松本大臣より,6月6日(月曜日)にデリーにて行われた我が国の対インド円借款の交換公文署名に ついて述べるとともに,引き続きインドの開発努力を支援したい旨述べました。
- (日インド関係全般)両大臣は,日インド戦略的グローバル・パートナーシップの下,安全保障や経済といった二国間関係のみならず,地域や地球規模の課題についても協力を強化していくことで一致しました。国連安全保障理事会改革や海洋の安全についても意見を述べました。