12月10日(金曜日),バリ民主主義フォーラム第3回閣僚会合出席のためインドネシア・バリを訪問中の前原外務大臣は,6時30分頃から約40分間,マルティ・ナタレガワ・インドネシア外相と朝食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 二国間関係等
- (1) 前原大臣から,バリ民主主義フォーラムの成功に祝意を表し,インドネシアは存在感を増しており,ASEANの結束においても中心はインドネシアである,来年はASEAN議長国,EAS議長国でもあり,日・インドネシア関係を強化していきたい,インドネシアの潜在力は豊かであり,インフラ整備により更に開花させたいと思っている,日本は経済協力を含め更に様々な協力を行っていきたい旨述べました。更に前原大臣から,バリ民主主義フォーラムについては,これまで3回実施してきたが,今後具体的にどういうことを進めていくかについて,たとえばこれまでの共同議長国(インドネシア,豪州,日本.韓国)で集まって対話を進めてはどうかと述べました。
- (2) これに対し,マルティ外相から,日・インドネシア関係は緊密であり,また日本はインドネシアにとって重要な開発パートナーであったが,今や戦略的関係について話すべきであり,地域の平和や安定の問題,軍縮,環境,国連改革といったグローバルな課題等についても対話を深めていきたい旨述べ,前原大臣はこれに同意しました。
2 北朝鮮
マルティ外相から,ジェンキンス氏と曽我ひとみさんの再会の場を提供する等,インドネシアは北朝鮮による拉致の問題について日本のお手伝いしてきたが,今後ともお手伝いできることがあれば協力していきたい旨述べました。また,北朝鮮の砲撃により民間人が犠牲になったことを非常に懸念している旨述べ,両大臣の間で,朝鮮半島情勢についての認識を共有し,今後も外交的に協力していくことで一致しました。