
ダウナー豪外務大臣主催夕食会の概要
平成19年9月4日
- 9月4日、午後7時30分から2時間強、ダウナー豪(オーストラリア)外務大臣主催非公式夕食会が開催された。この夕食会には、11ヶ国より、外務大臣(又は代理)が出席し、我が国よりは、町村大臣が出席した。厳格な議題は設定されず、自由な意見交換が行なわれたが、主として、北朝鮮問題、テロとの闘い、海洋資源等に議論は及んだ。
- 北朝鮮問題については、六者会合の現状について、関係国より説明が行われた。特に、最近の米朝作業部会や明日からの日朝作業部会等を踏まえ、今月中に六者会合が再開される可能性があるとの説明があった。特に、非核化プロセスと南北関係、米朝関係、日朝関係等が全体として進むことが地域全体の長期的な平和と安定にとって重要であるとの認識が示された。各国よりは、一様に六者会合が今後進展することへの期待が表明された。
- この関連で、町村大臣からは、六者会合のプロセスを前進させるための関係国の努力を評価し、非核化の進展を図ることの重要性を指摘した。また、明日からの日朝作業部会において、良い議論をして実りのある成果を出したい旨述べた。また、拉致問題について、日本の強い国民感情につき説明し、この問題を解決することの重要性につき述べた。これに対し、多くの国より、拉致問題を含め日朝関係が進展し、正常化に向かうことへの大きな期待が表明された。
- テロとの闘いについては、アフガニスタンにおける韓国人人質の解放につき、関係国より、各国からの支援に対する謝意が表明された。また、アジア各地におけるテロの浸透に対する懸念が表明され、各国の状況に応じた問題の対応ぶりにつき説明があると共に、グローバルな広がりを持つ問題であるとの認識が共有され、引き続き、各国が協力して対応していく必要があることが確認された。
- 海洋資源については、南太平洋における漁船の違法操業が問題であるとの発言があり、関係国から資源管理の重要性が強調された。