町村外務大臣

町村外務大臣のシンガポール訪問(概要)

平成17年7月19日

 町村外務大臣は、7月19日(火曜日)にシンガポールを訪問し、ジョージ・ヨー外相との間で夕食を交えて会談を行うとともに、リー・シェンロン首相及びテオ・チーヒン国防相と会談を行った。概要以下のとおり。

日程(以下時間は全てローカルタイム)

(1)テオ・チーヒン国防相との会談(国防省 16時00分~16時40分)

(2)リー・シェンロン首相との会談(シンガポール議会 17時15分~17時50分)

(3)ジョージ・ヨー外相との会談及び夕食会(外務省 18時00分~20時00分)

1.総論

 町村大臣より、スマトラ沖大地震・津波及びマラッカ海峡における日本船舶海賊事件により過去2回(1、3月)、シンガポール訪問をキャンセルしたことを残念に思っていた、NYより東京にもどる途中にシンガポールに立ち寄った次第である旨紹介した。

2.安保理改革

 これまでの我が方からの支持要請を受けて、リー首相及びヨー外相より、G4枠組み決議案への支持表明がなされた。なお、同首相及び同外相より、新常任理事国に対する拒否権の付与については反対するが枠組み決議案には賛成投票を行うとの言及があった。町村大臣より謝意を表明するとともに、同決議案採択に関する今後の流れについて説明した。

3.東アジア首脳会議

 来週のASEAN+3外相会合(於:ビエンチャン)の機会に、東アジア首脳会議とASEAN+3首脳会議の開催場所、議長国及び役割分担等に関し、関係国の間で更に議論すべきとの点について外相間で合意した。また、ASEAN主導の下でのプラス3(日中韓)への配慮や米国との関係についても意見交換があった。

4.地域情勢

 町村大臣から、シンガポールの日系企業はシンガポール・インド包括的経済協力協定を評価している旨述べたところ、リー首相及びヨー外相から、インドにとって初のFTAである同協定が包括的で有意義なものとなった旨説明があった。町村大臣からは、日本とインドの包括的経済関係構築へ向けての共同研究の現状について説明した。

 また、インドネシア、マレーシア両国に対し、アジア海賊対策地域協力協定に署名するよう両国で協力して働きかけていくことに合意した。

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