平成17年6月23日
現地時間6月22日18時40分頃(日本時間6月23日午前1時40分頃)から約20分強、イラク支援国際会議に出席するためベルギーを訪問中の町村外務大臣は、ブリュッセルのロシアEU代表部においてラヴロフ露外相と外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
(1)プーチン大統領の訪日日程に関し、11月のAPEC首脳会合の直前又は直後に確実に実施することを両外相間で確認した。具体的日程については、近く最終的に合意し、発表することで一致した。
(2)大統領訪日の時期の目処がついたことを踏まえ、大統領訪日準備を加速化することで両外相が一致した。
(3)大統領訪日準備の関連で、ラヴロフ外相より、町村大臣の都合の良い時期に訪露するよう改めて招待があった(注)。これに対して町村大臣より、検討したい旨述べた。
(注)町村大臣に対する訪露招待は、5月31日の日露外相会談に際し、会談においてはやりとりはなかったが、会談後の共同ぶら下がりにおいてラヴロフ外相より言及があった。
(4)また、両外相間で、近くグレンイーグルズにおいて行われるG8首脳会合の際に日露首脳会談を行う可能性についても意見交換が行われた。
今回は短時間の会談であったため、平和条約問題及び個別分野の協力に関して突っ込んだやりとりはなかったが、平和条約問題については、引き続きしっかりと議論していくことで両外相が一致した。
両外相は、日露両国が、G8の枠組みにおいても緊密に協力していくことで一致し、その関連で、町村大臣より、来年はロシアが初めてのG8議長国となるがその成功を祈念すると述べたのに対し、ラヴロフ外相より、ロンドンにおけるG8閣僚会合がグレンイーグルズの首脳会合に向けた良い準備会合となることを期待する、今年は英国が議長国であるが、来年のロシアの議長国としての活動に円滑に引き継がれることを期待する旨述べた。