町村外務大臣

日本・パキスタン外相会談について
(概要)

平成17年4月7日

 4月7日、ACD第4回外相会合出席のためイスラマバードを訪問中の町村外務大臣は、カスーリ・パキスタン外務大臣とパキスタン外務省にて約30分間会談を行った。

  1. カスーリ外相から、町村外相のパキスタン訪問を歓迎するとともに、ACD会合はアジアの人々の生活をよりよくするために重要であり、この会合を通じてアジア諸国の関係が深まることを期待している旨述べた。これに対し、町村外務大臣から、パキスタンにおけるACD会合開催の成功に祝意を表するとともに、パキスタンの重要性に鑑み、自ら本件会合に出席することとした旨述べた。
  2. カスーリ外相から、二国間関係、特に経済関係強化に向け、共同投資会社の設立、租税条約の改定、特恵貿易協定の締結等のアイデアが示された。これに対し町村外相からは、共同投資会社については、日本政府は民間企業による投資の側面支援は積極的に行うものの、政府自ら直接投資は行わない。ただし、経済関係強化は重要であり、その他の点については、今後の検討課題としたい旨述べた。
  3. 町村外相から、軍縮・不拡散について、輸出管理体制強化等可能な分野で協力していきたいと述べた。これに対し、カスーリ外相からは、パキスタンの立場につき説明するとともに、軍縮・不拡散問題に対する日本のセンシティビティを理解する旨述べた。
  4. 町村大臣から、国連改革、特に安保理改革の重要性につき改めて説明した。これに対し、カスーリ外相からは、安保理改革については、客観的な基準を導き出し、コンセンサスを形成することの重要性を強調した。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る