高村外務大臣

高村外務大臣と潘国連事務総長との会談(概要)

平成19年9月28日

 28日、高村外務大臣は国連内で潘国連事務総長と約20分会談したところ、概要次のとおり。

1.日本と国連との関係

(1)潘事務総長より、(イ)高村大臣の就任を祝すとともに、日本と国連の強い関係は国連にとって決定的に重要である、日本の国連に対する貢献は極めて重要であり、同貢献に感謝しており、引き続き日本の支援を期待している、(ロ)また、先般の気候変動に関するハイレベル会合に森元総理を派遣してくださったことに感謝する、森元総理は会合で非常に貴重な貢献をされた、(ハ)日本には高須大使や大島前大使のような優秀な大使がいらっしゃり、また、国連事務局には赤阪清隆事務次長等優秀な日本人スタッフがいらっしゃる、これらの方々と協力して、日本と国連との関係を更に深めていきたい旨述べた。

(2)これに対し、高村大臣より、まさに貴事務総長のご発言に完全に同意する、今後とも国連への支援の継続・強化が可能となるためにも、是非多くのまた高いレベルの邦人職員が国連で働けるようご配慮頂きたい旨述べた。

2.ミャンマー

(1)高村大臣より、ガンバリ特使の努力を国際社会全体が支持することが重要である、本日ミャンマー外相と会談したが、その際にも具体的改善策を国際社会に示すべきである旨働きかけた旨述べた。

(2)これに対し、潘事務総長より、日本人カメラマンがミャンマーで死亡されたことに対し心よりの弔意と同情の念を表したい、ご家族にも自分の弔意をお伝え頂きたい、アウンサン・スー・チー女史をはじめとする民主勢力と政府が話合いを行って正しい解決方法を見出すべき旨述べた。

3.テロとの闘い

(1)潘事務総長より、日本のアフガニスタンの安定のための努力を高く評価する、その中でOEF-MIOへの後方支援についても、国際社会がそれを必要としており、今後も継続することを期待する旨述べた。

(2)これに対し、高村大臣より、安保理決議1776が採択されたことを受け、また、今貴事務総長からも改めて評価を頂いたこともあり、海上自衛隊の補給活動が継続できるよう全力を尽くしたい旨述べた。

4.安保理改革

(1)高村大臣より、安保理改革は重要であり、今次総会会期中に成果を出すことが必要であり、貴事務総長の協力をお願いしたい旨述べた。

(2)これに対し、潘事務総長より、日本にとっての安保理改革の重要性を理解しており、事務総長として関係国と緊密に協力していきたい旨述べた。

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