
TICAD IV閣僚級準備会議(概要)
(2008年3月20-21日 於:ガボン)
平成20年3月25日
- 3月20ー21日、約30か国の閣僚を含む51のアフリカ諸国、ドナー諸国9か国、アジア諸国6カ国、その他計約40の国際機関を含む約400名の参加を得て、小野寺外務副大臣(1日目)及び高村外務大臣(2日目)とゴンジュ・ガボン外務・協力・仏語圏大臣による共同議長の下、TICAD IV閣僚級準備会議が開催された。
- 20日の開会式では、小野寺外務副大臣、国連、UNDP、世銀の共催者及びゴンジュ大臣による挨拶に続き、ンドン・ガボン首相が開会挨拶を行った。続いて行われた全体会合では、TICAD IVの成果文書の一つである「横浜宣言(案)」について議論し、また現在とりまとめ中である「横浜行動計画(案)」、「TICADフォローアップ・メカニズム」の概要につき日本政府側から説明を行った。
- 同日午後の分科会では、TICAD IVの協力分野に沿って、成長の加速化、MDGsの達成や平和の定着と良い統治(グッド・ガバナンス)に関わる人間の安全保障、環境・気候変動問題につき議論が深められた。また、日本やアフリカ諸国のNGOが参加する市民社会の会合が平行開催され、その結果は全体会合に報告された。
- 同日夜に行われたガボン政府主催のガラ・ディナーにおいては、同日午後にガボンに到着した高村大臣も出席して挨拶を行い、我が国の対アフリカ支援方針として、インフラ作り、ODAによる投資の誘発、農業支援等の具体的支援策に言及した。小野寺副大臣は、同ディナー出席後、高村大臣に議事を引き継ぎ、ガボンを出発した。
- 最終日である2日目は、高村大臣が共同議長となり、「横浜宣言(案)」について、TICAD IV参加各国首脳に提示する草案として実質的に合意して閉会した。
- 高村大臣は21日、ボンゴ・ガボン大統領、ゴンジュ・ガボン外務大臣、ドラミニ=ズマ南ア外相、クテサ・ウガンダ外相、ジャン・ピン次期AU委員長(前ガボン副首相兼外相)と会談を行った。また小野寺外務副大臣は20日、ミナ・シエラレオネ外務副大臣、ガタ・マヴィタ・コンゴ民主共和国外務副大臣、ハッサン中央アフリカ国家計画経済大臣及びヤヤ同外務・地域統合・仏語圏大臣との二国間会談を行った。これら会談においては、TICAD IVへの協力要請を行うと共に、二国間関係及び国際社会における協力について意見交換した。