高村外務大臣

日ASEAN外相会議(概要)

平成20年7月23日

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 7月23日10時20分頃から約1時間、日ASEAN外相会議が開催されたところ、概要は以下のとおり。

1. 参加したASEAN各国外相より、過去35年に亘る日本の対ASEAN支援について謝意が表明されると共に、本年5月に福田総理が行ったアジア政策に関するスピーチは日ASEAN関係にとって画期的なスピーチである等、同スピーチを高く評価する旨の発言が相次いだ。

2. 具体的には、

(1)経済分野に関しては、日ASEAN包括的経済連携協定の早期発効、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)への強い期待が表明され、

(2)政治面では、(イ)日ASEANテロ対話等を通じた反テロ分野での協力、(ロ)マラッカ海峡等における海上安全の確保に向けた協力、

(3)社会・文化面では、(イ)青少年交流の拡大、(ロ)感染症防止に向けての協力、

(4)今後特に期待される協力分野として、(イ)食料安保、(ロ)エネルギー安保、(ハ)気候変動等が挙げられる旨の発言があった。

3. また、ASEAN共同体実現に向けた日本の一層の協力、特に、ASEAN憲章発効後、日本がASEAN大使を任命することに対する強い期待が表明された。

4. さらに、東アジアの地域協力の中での日ASEAN関係の重要性に関しても多くの発言が見られた。

5. 高村大臣からは、

(1)日ASEANは「将来のビジョンを分かち合い、共に考え、共に行動するパートナー」であること、

(2)日ASEAN包括的経済連携協定の早期発効のための協力を進めること、

(3)ASEAN大使の任命に向けて検討作業を進めていること、

(4)新しい協力分野として環境協力を進めていくこと、

(5)「平和協力国家」として平和構築支援活動を進めていくこと、等を発言するとともに、北朝鮮問題に関しては、非核化と拉致問題を含む日朝関係とを共に前進させたい、日本は真剣に日朝協議に臨んでおり、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核、ミサイルといった諸懸念を包括的に解決し、不幸な過去を清算して国交正常化を実現したいこと等を述べた。

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