玄葉外務大臣

玄葉大臣とクラーク英国無任所大臣との会談(概要)

平成24年10月19日

 10月18日(木曜日),正午(現地時間)から約1時間30分間,英国を訪問中の玄葉光一郎外務大臣は,英国のケネス・クラーク無任所大臣(Rt Hon Kenneth Clarke QC MP, Minister without Portfolio)との間で会談(ワーキング・ランチ)を行ったところ,概要は以下のとおりです(スワイヤー外務閣外大臣同席)。

1.日英二国間経済関係

 双方より,日本の対英投資が高いレベルにある点を歓迎するとともに,これを更に拡大していくよう,インフラ整備等の新しい分野をも念頭にあらゆる機会を最大限に利用していくべきことが確認されました。クラーク大臣は,長い政治キャリアを通じて日本のビジネス界と広範な絆を構築してきており,今後とも日本との関係には個人的にも積極的に関与していきたいと考える旨,また,英国外務省においても伝統的な政治・経済の垣根を越え,組織一丸となって対英投資及び英製品の輸出の促進を図ることが優先課題となっている旨を述べました。

2.日EU・EPA

 玄葉大臣より日EU・EPAの戦略的重要性を強調するとともに,交渉の早期開始に向けたEU内での調整努力を含め英国及びクラーク大臣からの引き続きの支援を要請しました。これに対しクラーク大臣からも同EPAに対する強い支持が表明され,今後とも緊密に協力していくことで一致しました。

3.欧州及びEU

  玄葉大臣より,ユーロ危機等により欧州統合が転機にさしかかっていることについて,英国きっての親欧州派たるクラーク大臣の現状評価及び英・EU関係に対する見方を質したのに対し,クラーク大臣から,自らの経験をまじえつつ,欧州の統合がここまで進んできた現在,27カ国が再びバラバラの存在になることは到底考えられないなどの見方が表明されました。


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